ABC(*1)の8日目。共通テーマは私が開発している「Risouto」についてです。
Risolutoの動作環境
前回までにどういったバックグラウンドでどういった思想の元にRisolutoというゴミが生み出されたのかを書き連ねてきた。じゃあ、そのゴミを使ってみたいと考えたときにどうするか。まずは動作環境を確認することから始めるのが普通だろう。
Risoluto……正確にはRisoluto 2は
- OSはGNU/Linux(*2)
- WebサーバはApache(*3)
- PHPは5.5系
Risolutoを入手する
RisolutoのアーカイブパッケージはGitHubのリリースページから入手することができる。
個人的には最新版(*5)を入手することを強くオススメするが、リリース間で仕様が変わっている部分もあり、それが受け入れられないということもあるだろう。その場合は、古いバージョンを入手して使うこともできる。推奨はしないが(*6)。
リリースページからはzipかtar.gz形式のアーカイブを入手することができる。望むならgitで入手する……という手段もないわけではない。
ともかく、今回はv2.0.4のtar.gzをダウンロードすることにする。
Risolutoのインストール
というわけで、アーカイブを入手したら、まずはそいつを展開することにしよう。
$ tar xzf ./Risoluto-Core-v.2.0.4.tar.gz $ ls Risoluto-Core-v.2.0.4 Risoluto-Core-v.2.0.4.tar.gz SimpleCap Images $ cd Risoluto-Core-v.2.0.4 $ ls AUTHORS LICENSE README.md public_html risoluto
まあ、こんな感じで展開するわけだ。このうち「public_html」と「risoluto」の2つのディレクトリが必要となる。「public_html」がドキュメントルートとなるように配置し、「risoluto」ディレクトリの方はこのままの位置関係でドキュメントルートディレクトリと同階層に配置する。
まずはこれだけでよい。
そうしたら、Webブラウザを立ち上げ、そのドキュメントルートへアクセスする。本稿では「http://localhost/」を使用するが、必要に応じて各自の環境に合わせて読み替えて欲しい。
するとWebブラウザにセットアップ手順が表示される。それをターミナルから順番に実行していく。下記にそのコマンドを抜粋する。
cd /path/to/risoluto/lib/ curl -sS https://getcomposer.org/installer | php php composer.phar install sudo chown -R {Webサーバの実行ユーザ}:{Webサーバの実行グループ} /path/to/risoluto/data/
この手順、何のことはないcomposerのセットアップ手順であるのだが、なぜRisolutoのインストールプロセスでこんな事をしなければならないのか。そう疑問に思う人もいるかと思う。
実はRisolutoはクラスローダをcomposerに依存しているのだが、そのためにこの手順が必要となるのだ。なお、「よく分かっている」のであれば、composerのクラスローダの代わりに、別なクラスローダ(*7)を使用することもできる。
何はともあれ、これらのコマンドを順に実行していくことで、Risolutoを使用する準備ができるというわけだ。3つめのコマンドを実行する際に、結構な時間がかかるかもしれない。
全てのコマンドを実行し終わったら、Webブラウザを再読込する。全てのセットアップがうまく言っていれば、下記のような画面が表示されるはずだ。
あとはRisolutoを使うだけ……なのであるが、じゃあ、どう使えばいいのかって疑問を抱くことだろう。そこら辺については、また明日。
*1:アドベント・ぼっち・カレンダーの意
*2:正確に言えば*nix系なら問題なく動くはず
*3:Nginxとかでも動くと思うけど
*4:Windowsに限らず動作レポートは歓迎する
*5:本稿執筆時での最新版はv2.0.4
*6:最新版の方がまともに動くので
*7:PSR-0準拠のクラスをオートロードできる必要がある