2014年6月19日木曜日

軽視してはならない!? よりよい「○○とは」を書くための7つの法則

最初の一歩はここから


ボクはそういうタイプだ……ってところから思考がスタートしているので、すべてのケースで該当するって話ではないことを最初に明記しておく。

なにか自分の知らないものについて興味を持ち、それについて知りたいと思ったとしよう。その時どこからスタートするかといえば「○○とは」から調べる人って結構多いんじゃないかと思う。ちなみにボクはそのタイプ。

この「○○とは」、「分かっている人」からしたら結構邪険にされるというか毛嫌いされるというか、そういうネガティブよりな主張を目にする機会がある。まあ、それも真なり。人によってはノイズになり得るものだからね。

でも、これを軽視しているといつまで経っても裾野は広がっていかないよね……ってことを最近よく考える。

実は難しい「○○とは」


この「○○とは」、結構難しいと思うんだよね。最大の効果を得るには。例えば、Risolutoの場合を例に取ってみよう。

Risolutoについて興味を持った人は、「Risolutoとは」かそれに類するワードで調べようとするはずだ。その結果見つかった情報によって、その後その人がRisolutoに関わってくれるかどうかが決まる。

例えば「Risolutoとは」という質問への回答を書くとしたら、「Risolutoは国産のPHP向けWebアプリケーションフレームワークです。」という感じになる。で、よくあるパターンなのがこれだけでおしまいだったりするケース。よく見かけるよね。

ちょっと考えて見て欲しい。さて、これでRisolutoについて興味をキープして貰えるだろうか。ゼロとはいわないけど、さほど効果的じゃないよね。

実体験の例をだそう。ボクがMongoDBについて興味を持ったことがあった。まったくゼロからのスタートだったので、例によって「MongoDBとは」からスタートした。結果得られた答えは何か。「いわゆるNoSQLです」という1行。ボクはMongoDBへの興味を失った。(*1)

……と、まあ、特に実体験の方は非常に極端な話なわけだけれども、とにかく「○○とは」で調べたときに出てくる情報の内容が不十分であるケースは非常に多く感じる。

よりよい「○○とは」を書くためのベストプラクティス


いや、なんでこんなこと考えてるかというと、最近Risolutoのドキュメントを書いたんですよ。重い腰を上げてね。最初に書き始めたのがこの「Risolutoとは」って内容なんだけど、どう書くのがよいのかなぁ……と悩んだわけで。

とりあえず書き上げては見たものの、果たしてこれは良いのだろうか、と。

で、無い頭を振り絞って「このように書くとよりよいものになるんじゃね?」ってのをまとめておこうかというのがこのエントリの趣旨。長い前振りだ……。

その1:冒頭で簡潔に可能な限り平易な言葉で要点を示すべし


まずは書き出しの冒頭部分。ここは「簡潔に可能な限り平易な言葉で要点を示す」のがいいんじゃないかなと。最初の「つかみ」として、初学者の興味分野とマッチしているかどうかを最初に確認できるようにするべきだ。

Risolutoの場合は、先ほど書いたとおり「Risolutoは国産のPHP向けWebアプリケーションフレームワークです。」というのがそれに当たるかな。

特に「可能な限り平易な言葉で」っていうのが大事。

最初のうちは分からない用語が溢れていると混乱するし、その習得が億劫に感じやすい。オンリーワンなプロダクトでないなら—競合が沢山あるなら—、この導入が「やさしくかいてある」ほうを選ぶ。ボクならね。

その2:本質ではない用語についての注釈は最低限に


ありがちなのが、本質じゃない用語の注釈に溢れている例。先の1文でいえば、「国産」とか「PHP」、「Webアプリケーション」、「フレームワーク」という各単語の補足説明が盛りだくさんなケース。

もちろん「書いてはいけない」というわけではない。書くなら本質を邪魔しないように、興味を反らさないように十分気を付けるべきだ……という意図ね。

補足説明をつける方法として、Wikipediaやオンライン上の用語集等へのリンクを張る場合があるけれども、この場合も注意が必要だ。どこにリンクを張るのかについて十分吟味した方がいい。内容の正確性はもとより、理解のしやすさという観点からも。こういうちょっとした気遣いでだいぶいろいろ変わってくる。

その3:プロダクト名をなんて読むのかを明確にする


「あれ?これなんて読むの?」ってのはよくある話。一般的な英単語やローマ字読みな場合を除き、この「読めない」ってのは地味にストレスになる。

もうRisolutoってのがまさにそうだよね。いや何となくローマ字読みでいけそうに思えるけど、「りぞるーと」なのか「りそるーと」なのかあるいはそれ以外か。結構分かりにくい。だから明示する。

これは裾野を広げるという意味でも結構重要で、口頭での伝達が容易かどうかでだいぶ違うと思う。

たとえばPCショップでASUSのマザーボードを買おうと思ったけど見当たらない場合、店員さんに聞くには「ASUS」をどう発音すれば良いだろう。「あすーす」?それとも「えいすーす」?あるいは「えいさす」?……ね?(*2)

その4:なぜ競合する他のプロダクトでなくこれなのかを明示する


「つかみはOK」なところまでいったら、次に提供すべき情報は「なぜこれじゃなきゃだめなの?」ってことだろう。

言い換えれば、「競合する他のものとこれの違いはなに?」という問いの答えを用意しなきゃいけない。

「○○と同じです」というならその○○を使えば良いよね。そうじゃなくて、せっかく持って貰った興味をより強く持続させたいと考えるなら、この「違いはなに?」という質問への回答をしっかり考える必要がある。

例えば「競合プロダクトの○○ではできないこんなことができるよ!」といった独自性のあるポイントについてのアピールを書いておくといいんじゃないかな。ただし、沢山あるオススメポイントを全部列挙するのはNG。そのなかから特に知って欲しいものを2〜3個程度ピックアップして、わかりやすく簡潔に書くべきだ。

その5:他をdisらない


その結果に対処する自信がないならdisるな。これは声を大にしていいたい。

Risolutoを例に考えてみよう。すでにPHPの世界にはフレームワークが沢山ある。なのになぜRisolutoというものを生み出したのか。その「すでに存在するもの」に対する不満……いや、「不満」というより「自分のニーズとのアンマッチ」といった方が適切かな。まあ、ともかくそういったものが動機にあったはずだ。

だからといって、その「不満」なり「ニーズとのアンマッチ」を前面に押し出して表現しようとしたときに、他のプロダクトや人を扱き下ろすのはやめたほうがいい。それが非常に効果的で、そうした結果生じたすべての事象に責任を持って対処できるのでなければ。

他と比べたときの優位性を主張するなら、もっとスマートな方法があるだろう。ならそっちを採用するべきだよね。ムダに敵を作ることは楽しいことじゃないんだし。なによりそういった手法に嫌悪感を覚える人も多くいる。

その6:プロダクトのゴールを示す


特にそのプロダクトが未完成……いや今後発展していくのであれば、あるいは成熟していないと考えているのであれば、そのプロダクトの将来性について提示すべきだ。「この船は一見よさそうに見えるけど、実は張りぼてで泥船じゃないよね……」という不安を払拭したほうがいい……と言い換えるべきか。

慣れたものから他の何かに乗り換えるというのは非常に労力を使う行為だ。もちろん、「気にならないよ!」って人もいるだろうけど。

だからこそ、「これを将来にわたって使い続けても大丈夫か」というのを明示するのは大事なことだと思うんだ。「今はニーズにマッチしているけど、将来にわたってマッチするか」という観点からもね。

その7:メリットとデメリットを提示する


ちょっと「その4」と被るんだけど、メリットとデメリットは必ず書くべきだ。できるだけ読みやすく気を付けてね。

特にボクが重要だと思うのは「デメリットを明示する」ということ。なんでもそうだけど、「これはいいものですよ!」のオンパレードだと信憑性が薄れるどころか怪しさを感じるようになる。もちろん、「デメリットなんてねぇよ!」というならこの限りじゃないけどね。

ただし、とってつけたようなデメリットなら書かない方がマシかもしれない。もしそこまで悩まないとデメリットが思いつかないのなら、それは「デメリットなんてねぇよ!」と言い切っても許されるのではないだろうか。

デメリットの列挙はネガティブなものとして考えないようにしよう。今後の解決すべき課題のToDoなんだ。そして、アンマッチな人たちが迷い込まないための道標なんだ。そう考えよう。

さあ、実践してみよう


この7項目は、ボクが「Risolutoとは」を書くときにいろいろなドキュメントを読んで感じたことをまとめたものだ。ボクが「成功している」と考えるプロダクトにおける「○○とは」は、だいたいこれらの条件を満たしているように思える。ボクの目が節穴じゃなければね。

念のためいっておくけど、これがベストであるとはいわないし、実践できているとも考えていない。

いやそもそもね、思考停止してはいけないんですよ。よりよいものを目指さなきゃね。……ってことで、「ここはこうするべき!」とか「こんなのも考慮した方がいいんじゃないか?」的な話があったら教えてください。(*3)


*1:実際にはこれ以外にも結構調べてるけどね
*2:いや、「ね?」じゃねぇよ……とセルフツッコミ
*3:他力本願モードなう

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